
BXとはなにか
BX(Brand Experience)という言葉を知っていますか。直訳すると「ブランド体験」を指します。したがって、BXデザイン(Brand Experience Design)とは「ブランドの体験価値を設計する・届ける」という意味を持ちます。
このBXデザインという考え方は、ここ数年で日本においても重要視されはじめたUXデザイン(User Experience Design)の手前にある概念ともいえます。UXデザインがユーザーの体験に軸足をおいたアプローチであるのに対し、BXデザインはブランドの「思い」や「考え方」に軸足をおいたアプローチです。
BX領域では、会社のブランドやビジネスに関する体験全般を設計していきますが、大きく二つの側面を持っています。一つめは、対外的なBXデザイン。つまり「そのビジネスが世界に届ける体験の価値」を創出すること。次に、内部向けのBXデザイン。インナーブランディングとも呼ばれます。これは「ビジネスを担うメンバーの一人ひとりがどのようなストーリーを体験するのか」という視点で設計されます。
「どう見られたいか」という視点だけではなく、「どのように自己実現するか」も併せて考えていくことで、表層にとどまらないブランド体験を創ることができるのです。

それでは具体的に、BXデザインの取り組みにはどんなものがあるのでしょうか?